頭部外傷における血管外漏出像と臨床経過
研究課題名:「頭部外傷における血管外漏出像と臨床経過」
①研究の対象: 2011年1月〜2020年12月に当院で頭部外傷があり入院された方
②研究目的・方法:
目的
頭部外傷患者に対して造影剤を用いて頭部CT検査をすると外傷による血管損傷を詳細に評価することができます。血管損傷があると脳梗塞を併発する可能性もあるため、頭部単純CT検査で頭蓋内に出血がある方や頭蓋骨骨折がある方など血管損傷が疑われる方を対象に頭部造影CT検査を行い、血管損傷の評価を行っています。頭部造影CT検査をおこなった際に、血管損傷とは別に血管の外に造影剤が漏れ出ている画像が見られることがあります。この所見があると経過中に血腫が増大したり、予後が不良という報告はあります。しかし、手術が必要とされるかどうか、また手術内容や手術が必要とされる病態などその他の臨床経過について詳細な報告はありません。本研究では、頭部外傷患者を対象に造影CT検査で血管外に造影剤が漏れ出しているかどうかと臨床経過との関係を明らかにすることを目的としています。
方法
単施設後方視的観察研究をおこないます。2011年1月から2020年12月まで当院に入院した患者さんが対象です。対象患者の患者特性、血液検査、画像検査等を後ろ向きに検討します。頭部造影CT検査をして血管外に造影剤が漏れ出ている所見がある群とない群に分け、患者特性や入院後経過について検討します。
実施予定期間:研究機関の長の許可日 ~ 西暦2024年3月31日
③研究に用いる試料・情報の種類:カルテ番号、病歴、画像所見、採血結果、手術内容、退院時転帰 等
④お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。
その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
⑤照会先:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番15号
大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター TEL:06-6879-5111
研究責任者 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 伊藤 弘