当院で実施中の臨床研究について
about a clinical study

研究内容の紹介
introduction of research contents
TOPページ > 当院で実施中の臨床研究について

重症感染症におけるNETs(neutrophil extracellular traps)の役割および病態との関連に関する研究

研究課題名:「重症感染症におけるNETs(neutrophil extracellular traps)の役割および病態との関連に関する研究」
研究責任者:入澤 太郎 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 特任助教

①対象:2010年9月1日から当センターに入院中の患者で感染症(肺炎・尿路感染・ガス壊疽・敗血症等)を起こした患者を対象とする。

②研究機関名:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター、感染制御部

③目的:感染症におけるNETs(Neutrophil Extracellular Traps)の役割を解明することにより、感染の早期診断法と感染制御法、および多臓器不全への進展を予防する方法を開発することを目指している。本研究ではNETsと臨床病態との関連を明らかにする。

④方法:診療上必要と判断された培養検査やグラム染色検査のために採取された検体(喀痰・尿・膿・血液)の残余を用いる。そのため、本研究のために新たに患者から追加の検体を採取することはない。これらの検体の免疫染色によりNETsを検出する。

⑤意義:未だほとんど解明されていないNETsの病態解明に挑み、感染症におけるNETsの役割を免疫学的手法を用いて解明する。その結果、重症感染症の病態解明および治療法の開発につながる可能性がある。新たな感染症治療法構築によりICU患者の死亡の最大の要因に対する新しいアプローチが得られることにより感染症患者の生命予後を改善するのみではなく、不必要な抗生剤投与の減少、人工呼吸器装着期間やICU滞在期間を大幅に減少させることにつながる可能性がある。

⑥個人情報の扱い:「連結可能匿名化」を行い、個人情報を保護する。ネットワークから切り離されたコンピューターを使用して、外部記憶媒体(USBなど)に記録され、それは鍵をかけて厳重に保管する。

⑦問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 入澤 太郎、廣瀬 智也

前ページへ戻る