ヒトiPS細胞を用いたin vitro血液脳関門モデルによる重症患者の意識障害関連物質の探索
研究課題名:「ヒトiPS細胞を用いたin vitro血液脳関門モデルによる重症患者の意識障害関連物質の探索」
研究責任者:小倉 裕司 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 准教授
[研究の目的]
iPS細胞から作成した血液脳関門モデルを用いて保存血清による血液脳関門の透過性の変化の評価や関連物質の測定を行って意識障害に関わる原因物質の探索を行う。
●対象
①本研究承認までに当院高度救命救急センターに入院され包括同意(承認番号12007「高度救命救急センター患者の生体試料の保存」に同意を得ている方)を得ている患者
②健康な方(50歳以上で過去半年間に入院していない方)
●利用するカルテ情報
①患者基本情報:年齢、性別、身長、体重、体温、共存症、28日・病院転帰等
②疾患情報:既往歴、疾患名、手術名、治療内容、輸血量等
③血液査結果:生化学検査、肝腎機能、血液・電解質、凝固線溶系、血液ガス所見等
④画像検査所見:CT、MRI、各種エコー、単純X線写真等
●血液脳関門の評価
血液脳関門モデルを用いて血清の電気抵抗、物質透過性等を評価する。
●測定する血液検査項目
①サイトカイン(IL-6等)②ホルモン(インスリン等)③成長因子(VEGF等)④菌体成分量(LPS等)⑤DAMPs関連物質(HMGB-1、ATP、核酸等)⑥代謝関連物質(アミノ酸、脂肪酸等)⑦たんぱく分解酵素(MMP-9等)⑧その他(I-FABP等)
[個人情報の取り扱い]
利用する情報からは、お名前、住所など、患者さんを直接同定できる個人情報は削除します。また、研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを特定できる個人情報は利用しません。
また、研究参加の辞退の申し出や同意の撤退に関しては「問い合わせ先」へご連絡ください。
[研究の開示]
あなたが希望される場合は、他の方の個人情報やこの試験の独創性の確保に支障がない範囲で研究計画書やその他の資料をご覧になることができます。担当医師までご連絡ください。
[研究責任者]
小倉 裕司 大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 准教授
[問い合わせ先]
大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター
研究責任者:小倉 裕司 (准教授)
連絡先:06-6879-5111(病院代表)