高度救命救急センターにおける嚥下機能評価マニュアル導入の効果
研究課題名:高度救命救急センターにおける嚥下機能評価マニュアル導入の効果
研究責任者:中谷安寿・大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター・看護師
①対象:(導入前)マニュアルを導入した2011年10月より過去1年間の当センター入院患者約900名のうち医師の許可を得て、看護師が飲水テストを行った患者。(導入後)マニュアル導入後の2011年10月以降1年間の医師の許可を得て、看護師が飲水テストを行った患者。
②研究機関名:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター
③目的:当センターにおいて、新たに作成した嚥下機能評価マニュアル導入の効果を明らかにすることを、本研究の目的とします。
④方法:以下の調査項目について、マニュアル導入前後で比較を行い、その効果を検討する。(調査項目)①患者の年齢、性別、疾患名、GCS評価、麻痺の有無、②患者における飲水テストの可否、不可と評価した場合はその理由、③とろみ水(水200ml+ソフティア1包3g)テストの可否、不可と評価した場合はその理由、④経口摂取不可となった場合、なにが原因であったかの検索実施の有無、⑤経口摂取不可となった後の間接訓練実施の有無、行っていた場合はその内容、⑥経口摂取不可となった倍の再テスト実施の回数、⑤嚥下機能評価実施後の患者のSPO2低下の有無、肺野呼吸音悪化の有無、発熱の有無
⑤意義(医学的意義):正しく安全に嚥下評価が行われることによって、誤嚥性肺炎発症に伴う弊害を減少させ、集中治療全体の質の向上に繋がると考えます。(社会的意義)統一した嚥下機能評価の実施は誤嚥性肺炎を予防し、不要な入院期間の延長および家族の医療費負担を軽減させることに繋がると考えます。
⑥個人情報の扱い:「連結可能匿名化」を行い、個人情報は研究責任者が保護します。研究対象者のデータや検体から氏名等の個人情報を削り、代わりに新しく符号又は番号をつけて匿名化を行います。 研究対象者とこの符号(番号)を結びつける対応表は外部に漏れないように厳重に保管します。(対応表の管理方法) ネットワークから切り離されたコンピューターを使用して、外部記憶媒体(USBなど)に記録し、それは鍵をかけて厳重に保管します。
⑦問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 看護師 中谷安寿