当院で実施中の臨床研究について
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小児自転車ハンドル外傷に関する多施設調査研究:現状把握と予防策検討

研究課題名:「小児自転車ハンドル外傷に関する多施設調査研究:現状把握と予防策検討」
研究責任者:廣瀬 智也 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 医員

①対象:2007年4月1日から2012年3月31日の5年間とする(カルテが5年以上保存されている施設に関してはそれ以前の情報も収集する。)に下記大阪府下救命救急センターに収容された小児自転車ハンドル外傷例を対象とする。

②研究機関名:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター、済生会千里病院救命救急センター、大阪府立中河内救命救急センター、大阪府立泉州救命救急センター、国立病院機構大阪医療センター救命救急センター、大阪府立急性期・総合医療センター高度救命救急センター、大阪警察病院救命救急センター、大阪市立大学医学部附属病院救命救急センター。

③目的:小児自転車ハンドル外傷例を多施設調査研究で集計し、その特徴を解析、把握して今後の予防策を検討することを目的とする。

④方法:各施設の上記対象患者の臨床データ(年齢、受傷機転、受傷部位、損傷臓器、重症度(AIS、ISS)、入院期間、治療方法、合併症の有無、転帰など)を収集する。

⑤意義:本邦において小児自転車ハンドル外傷についてまとまった報告はない。頭部外傷に関するヘルメット着用は注意喚起がなされているが、自転車ハンドルによる体幹部への外傷に関しては一般人はもとより医療従事者においてもほとんど知られていないのが現状である。本研究により、多施設における小児ハンドル外傷の実態を調査し、研究結果を発信することにより、医療従事者、一般市民に対して小児自転車ハンドル外傷の危険性を啓蒙することができる。また、過去の事例の受傷機転を解析することにより、ハンドルの形状改善や適切な防護服の着用など改善策の提案が可能となり、将来的には国内外の犠牲者を最小限とすることが期待できる。

⑥個人情報の扱い:「連結可能匿名化」を行い、個人情報を保護する。

⑦問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 廣瀬 智也

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