実績一覧
- 2024.04.02
「当講座の専攻医野邊亮丞と中尾俊一郎特任助教らの研究チームは、肺挫傷を伴う重症外傷患者において、肺挫傷容積は病院到着後24時間以内に測定された血清フィブリノゲン値の最低値と有意に関連があることを明らかにしました。」 (Acute Med Surg. 2024;11:e945. DOI: 10.1002/ams2.945)
- 2024.03.21
当講座の光山医師(博士課程)らは急性呼吸窮迫症候群患者のmRNAとmiRNAの統合解析を行い、PD-1/PD-L1経路やTh2経路に関連する遺伝子群がmiRNAに制御されていることを見出しました。Frontiers in Immunology 20 March 2024
- 2024.03.16
藤本理生 先生 (大阪大学医学部医学科6学生)、研修登録生 小田紗矢香 先生 (所属:歯学研究科)、松本寿健 特任助教らは、二次性血球貪食症候群を来した敗血症性ショック患者の経日的全血トランスクプリトーム解析より急性期の全身性炎症反応と、その後の恒常性維持が困難となる過程を生体シグナル変化の観点から解明しました。QJM誌
- 2024.02.08
当講座の伊藤弘医師(博士課程)らは、頭部外傷患者における頭部造影CT検査での造影剤血管外漏出像は予後と外科的治療介入と関連があることを報告しました。(Acute Med Surg. 2024;11:e931. doi.org/10.1002/ams2.931)
- 2024.01.26
当講座の大西伸也医師(博士課程)らの研究チームは、大阪大学IFReC免疫機能統御学Kang准教授らの研究チームと共同で、血管内皮細胞におけるIL-6受容体-HIF1αシグナル伝達の阻害や短半減期型抗IL-6受容体抗体の利用が、サイトカインストームや血管内皮障害を減少させ、敗血症や重症熱傷のマウスモデルでの生存率改善に寄与することを明らかにしました。(Proc Natl Acad Sci USA. 2024 Jan 9;121(2): e2315898120. DOI: 10.1073/pnas.2315898120)
- 2024.01.21
当講座の清水健太郎助教らの研究チームは、重症COVID-19患者の入院時の腸内細菌叢の解析を行い、常在菌が激減し日和見菌が増加した腸内細菌叢の崩壊したDysbiosisの状態であったことを明らかにしました。(Acute Med Surg, Volume11, Issue1, e923)
- 2023.12.23
当講座の酒井智彦助教らは、中京病院救急科との共同研究において、処置が困難であるアスファルト熱傷に対する、湯煎バターを用いたアスファルト除去の実践的な手法を開発しました。(Burns Open 8 (2024) 43–46)
- 2023.12.13
当講座の織田順教授は、関西労災病院救命救急科・集中治療科 部長 髙松純平 先生らとの共同研究で、Open Abdomen Management (OAM)においてNegative Pressure Wound Therapy (NPWT)を用いる際に腹腔内を可視化する手法を開発しました。
(Acute Med Surg, Volume10, Issue1, e909)- 2023.12.02
当教室の細見医師らと大阪大学環境医学教室の研究チームは、日本救急医学会多施設共同院外心停止レジストリーデータを用いて、院外心肺停止の救命率と院内治療に対する男女差の影響を解析しました。その結果、初期波形が心室細動や脈なし心室頻拍を呈する心肺停止患者の生命予後・神経学的予後に男女差はなく、また、経皮的心肺補助装置や大動脈内バルーンパンピングといった高度な急性期治療の施行率も男女差がないことがわかりました。(Frontiers in Cardiovascular Medicine, 04 January 2024)
- 2023.11.21
当講座の中村洋平特任助教らの研究チームは、頭部外傷後1ヶ月以上植物状態であった患者の20年間の機能予後経過をDisability
Rating Scaleで評価し、約65%の患者が植物状態からの回復を認め、その多くが1年以内に改善していること、および10年目以降は回復の見込みが低いことを明らかにしました。(Neurotrauma Rep. 2023 Nov 21;4(1):805-812. doi: 10.1089/neur.2023.0080)