院内の蘇生講習会への参加(ACLS、PUSH講習会)
大阪大学医学部附属病院二次救命処置コース
阪大病院では、日本救急医学会のICLSコース認定、大阪府医師会のACLSコース認定を受けている二次救命処置講習会を行っています。心肺蘇生は救命センターの得意とする分野ですので、各コースにインストラクターを派遣し、阪大病院でのコース運営に協力しています。中にはディレクター資格を持つものもおり、病院内のワーキングに参加し、阪大病院でのコース運営の中心となっています。
当院で実施しているコースは専門医の新規申請、更新申請の際にも実績として活用できるので、患者さんにはもちろんのこと、受講者、指導者双方に有益なコースといえます。阪大病院では、コース運営の事務的な作業は医事課医療安全係が行ってくださっていますので、救命救急センターのスタッフを始め医師、看護師はワーキングでの意見だし、コースでのインストラクションといった活動に専念できています。
阪大病院では、「CPRコール」という急変コールを運用しており、救命センターや集中治療部のスタッフが駆けつける体制を構築しています。本講習会へインストラクターとして参加することは、CPRコールで自分たち(心肺蘇生を得意とするもの)が駆けつける間の急変対応をしっかりと看護師等に行ってもらい、院内の救命の連鎖をつなげることに寄与しています。
講習会へのスタッフ派遣実績
第197回(2023.6.20開催)受講者18名 スタッフ参加 4名
阪大病院PUSH講習会
阪大病院では、病院でお仕事をされている清掃担当者、売店勤務者、警備担当者等の非医療従事者を対象に45分の心肺蘇生入門コースにCPRコールの紹介を加えた講習会(PUSH講習会)を2010年から行っています。
PUSH講習会とはNPO法人大阪ライフサポート協会が提案している講習会ですが、当院では、院内の緊急コールであるCPRコールも紹介しており、院内でお仕事される方々に院内で助けが必要とされている方がいらっしゃった場合のファーストタッチを行っていただける様に周知しています。講習会を立ち上げたのは救命センターの医師と当時集中治療部に勤務されていた看護師でした。
二次救命処置コースと同様に、参加者の募集、受講証の作成などは病院総務課にご担当していただいており、救命センターのスタッフはコース当日の司会(PUSH講習会では講師はDVDの中のキャラクターという設定)および、多少の「お話」程度の役割となっています。第50回には病院長にもご挨拶いただきました。阪大病院PUSH講習会は、繰り返し受講も推奨していますが、のべ受講者は1000名を超えています。これからも安全な病院づくりに寄与していきたいと思っています。