豊能二次医療圏大規模災害時医療連携プロジェクト研修
阪大病院は災害拠点病院です。その要件には、「地域の第二次救急医療機関及び地域医師会、日本赤十字社等の医療関係団体とともに定期的な訓練を実施すること。」とあります。阪大病院は豊中市、池田市、吹田市、箕面市、豊能町、能勢町で構成する「豊能二次医療圏」内に位置しており、圏域内の済生会千里病院と協力し、平成28年度から「豊能二次医療圏大規模災害時医療連携プロジェクト研修」を行っています。
当初は、地域内の医療機関にお声がけして、災害発生を想定した際の院内の傷病者受入れのための動線、トリアージ区分別の診療エリアを考えるなど参加型集合研修を実施してきました。令和2年度は、コロナ禍の中、済生会千里病院が主体となりweb研修会として開催されました。当院からも医師、看護師、業務調整員でグループを作り、コロナ禍+地震発生時の受入シミュレーションを行いました。
令和3年度は、阪大病院の主催で、大阪府で救急病院の指定を受けるために参画が必要な「大阪府救急・災害医療情報システム」の入力訓練を行いました。
本研修を通じて、地域の救急・災害対応能力向上に努めるとともに、地域の医療機関で災害医療に従事する仲間の顔が見える関係を構築していています。