当院で実施中の臨床研究について

TOPページ > 当院で実施中の臨床研究について

高度救命救急センターにおける鎮静スケールRASS導入の効果


研究課題名「心肺停止患者に対する蘇生処置における脳内rSO2(regional saturation of oxygen)の病院到着前モニタリングに関する研究」
研究責任者:塩崎 忠彦 大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 助教

①対象:脳内rSO2値測定器を搭載した大阪市消防救急隊が接触した病院外心肺停止患者を対象とする。調査対象期間は2013年4月1日から2016年3月31日までとする。
②研究機関名:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター、独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 救命救急センター、大阪市消防局
③目的:rSO2(regional saturation of oxygen)とは、動脈・静脈・毛細血管を含む酸素飽和度のことである。心肺停止患者の蘇生処置における脳内rSO2の変動を病院前の段階から解析することにより、新たな蘇生処置におけるモニタリングとしての確立、新たな蘇生戦略の構築を目的とする。
④方法:救急隊により、接触後に局所酸素飽和度測定器を前額部に装着し脳内rSO2値を測定する。独立行政法人国立病院機構大阪医療センターに搬送された場合は、外来初療での脳内rSO2値を測定する(大阪医療センターの初療では脳内rSO2値が測定可能なため。)。
⑤意義:脳内rSO2は額にセンサーを貼付するのみで無侵襲かつ連続してモニタリングをすることができる。本研究は病院前の救急隊接触時の段階から、救急処置中の脳内rSO2のデータ収集・解析し、その蘇生処置中のモニタリングとして有効性を検証するものである。本研究により、rSO2の蘇生中の変動値が心拍再開時のサインとなることや神経学的予後を改善する指標となることが確認できたら、胸骨圧迫を中断することなく蘇生処置を継続することができ、またより神経学的予後がより良くなる蘇生処置の見極め、蘇生処置中のその蘇生処置の質の評価を行うことができる可能性がある。また、救急隊接触時のrSO2値と心停止してからの時間関係や神経学的予後との関係を見ることにより、新たな搬送プロトコールの構築や医療機関が救急隊の要請段階から患者の状況に即した治療準備が可能となる可能性がある。これにより心肺停止患者に対する新しい蘇生戦略の開発につながる可能性がある。
⑥個人情報の扱い:「連結可能匿名化」を行い、個人情報を保護する。
⑦ 問い合わせ先:大阪大学医学部附属病院高度救命救急センター 廣瀬智也、塩崎忠彦

前ページへ戻る